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金沢の老舗料亭、憧れの「金茶寮」のお試しおせちを見つけ、注文したのが届きました。
冷蔵なので、早速夕飯にいただきました。
これまで数々のおせちを食べてきましたが、地域によって料理の種類は異なるものが入っていますが、意外に味つけは地域差が少ないと感じてきました。料亭のおせちと、惣菜屋のおせちの差はあっても、料亭なら京都も博多も東京も似たり寄ったりの、お出汁がきいた薄味でした。
ところが「金茶寮」のおせちはちがいました。久しぶりにおせちらしいおせちを食べた気がします。本来の保存がきく濃い目の味つけをしたおせちです。
しかし、そこは老舗料亭、薄味が好きなわたしに、決して塩辛いと感じさせず、それぞれの料理ごとに合った味付けで、めりはりがきいています。
こちらは2013年の記事です。現在は金茶寮のお試しおせちはありません。
▼金茶寮の4-5人前の与段重の生おせち(冷蔵)の予約は▼
▼金茶寮の3-4人前の参段重の生おせち(冷蔵)の予約は▼
▼金茶寮の2人前の弐段重の生おせち(冷蔵)の予約は▼
▼金茶寮の「宝生の舞」三段重(冷蔵生おせち)の予約は▼
▼金茶寮の三段重の冷凍おせちの予約は▼
お試しおせちでも風情、量もたっぷり
この「金茶寮」のお試しおせちは3,990円。外食でも一人分なら、そこそこ良い食事ができるお値段です。
不織布の風呂敷に包まれたお試しおせちを見たときは
「この価格で、この小ささ?」
と思ったのですが、いつもどおりに輪島塗の料理盆に並べてみたら、思いがけずに重の深さがあり、それぞれ量がたっぷり。
たとえばいくらが添えられたなますもおちょこに入れたら量が多すぎて、結局、なますを間引いて別のお皿に移しました。お盆以外の器にも盛り付けても、まだあふれて、そのほか、いろいろ料理を間引かなければ、盛りきれませんでした。
結局、間引いた料理も別皿に載せて、2人で全部を食べたら、おなかいっぱいでした。
お重もお試しおせちは紙箱ですが、外が黒に千代紙、中が金で華やかさがあり、添えられていた葉などもすべて本物。よくおせちのお重に入れられているプラスチックの葉などは興ざめして嫌いなのですが、さすがに料亭はちがいます。
お品書き、一番最初の写真の、箱の背景に立ててありますが、これが筆文字の美しい風情。
品がちがいますね。
伝統の味もひと味違います
大根とニンジンのなますは、ゆずも加えられ、いくらがたっぷり。伝統的なおせち料理ですが、まあ、その酢の加減、大根やにんじんの歯ごたえのほどよさ、お見事!
叩きごぼうの味つけは絶妙で、自分でもまさか叩きごぼうが止まらなくなるほど好きになるとは重いもしませんでした。
何より我が家夫婦が気に入ったのが伊達巻。あまい料理がいまいち苦手なわたしは伊達巻は見た目にはほしいけど、食べるのはいまいち…だったのですが、金茶寮はなんとチーズ入りという斬新な伊達巻にしていて、これがなんとも濃厚な味わいで、甘さ控えめで
「もっとたくさん食べたい!」
と思う味でした。ほんと、チーズ伊達巻は絶品!
煮物の味つけのたくみさ、さすが醤油の町を抱く金沢
金沢には醤油の町として名高い大野町があります。生産量は決して多くはありませんが、醤油メーカーの数が多い生産地で言えば、トップ5に入る町。大野の醤油は甘くて、砂糖もみりんもなしで醤油だけで煮物が作れるくらいの醤油ですが、九州のようにべっとりと重く甘い味ではなく、もう少しさらっと軽い甘さです。
醤油産地だけにおいしい醤油を使った煮物がたくみ。
棒だらが柔らかく、ほっくりした味で、棒だらにあまり興味なかったわたしが改めて棒だらを見直したくらい。
連れ合いのお父さんが金沢出身なので、我が家では金沢の味、胡桃やごりの佃煮はよく食べますが、まあ、金茶寮の佃煮の味だけでなく、食感の良さはさすが。
昆布巻きはたら子昆布巻きで、まあ、贅沢な味わい。
なかでも特に絶品だったのが、まぐろ昆布。昆布のうまみに
「これ、絶対茶漬け!」
とごはんに載せて茶漬けで楽しみました。
どうやら昆布巻きは瓶詰めで売っていますが、こちらは売ってないみたい。売ってほしいわ、正月だけでなく、瓶詰めにして!
金沢伝統の辻占いで良い年明け
金沢に古くから伝わる縁起菓子「辻占」が入っていました。
金沢友禅を思わせる美しい色の菓子を開くと、中におみくじ。もちろん縁起のいい言葉ばかり。お正月をめでたく始められますね。
薄甘い乾いた餅菓子でした。
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